S.T.アラカルト

そんなことで、押入で見つけたモノで小ネタしますw



ーその日、ミドリ軍机の上前線基地はいつもの朝を迎える。

ミドリ軍第1歩兵師団所属のＥ(エコー)大隊は敵対する小麦色軍の
監視のために前線へ駐屯して2週間が過ぎた。


そんな緊張状態のさなか、ついに戦闘が起きる。

「HQ(ヘッドクォーター)より各大隊へ、現在、本棚の停戦境界線を越えて小麦色軍機甲部隊が当基地へ侵攻中とのこと。戦力概要は不明なれど、数はおよそ2個大隊相当と推定。各大隊はすみやかにコレを撃滅し、攻撃の意図を断絶せしめよ。」



ー3分後




これまでの戦闘で連戦連勝のE中隊が見たモノは自分の背丈の
何倍もある人型兵器だった。

「ウソ・・・だろ・・・」
「大隊長！奴らが迫ってきてます！指示を！」
「あ・・・あぁ、航空支援だ！航空支援を要請しろ！」



指示を受けた通信士が無線機に向かい叫んだ。
「・・・エコー1-1よりHQ、こちらに敵の大型兵器が接近中！
最優先での近接航空支援またはMLRSでの火力制圧支援を要請！」

「・・・HQよりエコー1-1、要請は許可できない。基地の攻撃機は
すべて出払っており、MLRSも整備のために後方基地へ後退した。
我々は当基地を放棄する。貴官らもすみやかに後退せよ。
以上、HQアウト・・・」


「そんな・・・」


エコー大隊は創設以来の危機に陥っていた。